Lyrics Transience - 霜月はるか

天に満ちる
金の鏡さえ
覆いゆく叢雲

闇に落ちる
影の暗さまで
喰らいて夜深く

風に揺らぐ
枝の先に咲き
誇る花舞い散る

千代に続く
石の長き身も
やがては塵と成る

散る花咲かす
果てある生命
紡ぐ苧環

すべては泡沫の夜に
儚く消える
それでも視ぬことのない
未来の夢

縁が切れぬのなら
導きの糸
手探り辿り進む
この泡沫

月に惹かれ
生まれ出る子の
苦に歪む産声

その血を科す
病みの重さゆえ
望みの灯は絶える

丈を伸ばし
咲いた果てに老う
花の色悲しく

時の針が
刻み細る身は
燃え尽き灰と化す

死に逝く生命
焦がした祈り
抱くこの宇宙

すべては泡沫の様に
儚く消える
それでも止むことのない
希望の歌

想いが絶えぬのなら
限りある定命
賭けて果てに向かう
この泡沫

すべては泡沫の様に
儚く消える
それでも廻る世界は
続いて行く

この夜が明けぬのなら
その先に待つ
陽射し目指し進む
この泡沫

泡沫の世に
儚く消える
廻る生命は
生まれて逝く

あなたが歩むのなら
血が尽きるまで
守り続けて往く
この泡沫