paroles de chanson 経る時 - 松任谷由実
窓際では老夫婦が
ふくらみだした蕾をながめてる
薄日の射す枯木立が
桜並木であるのを誰もが忘れていても
何も云わず
やがて花は咲き誇り
かなわぬ想いを散らし
季節はゆく
二度と来ない人のことを
ずっと待ってる気がするティールーム
水路に散る桜を見に
さびれたこのホテルまで
真夏の影
深緑に
ペンキの剥げたボートを浸し
秋の夕日細く長く
カラスの群れはぼんやり
スモッグの中に溶ける
どこから来て
どこへ行くの
あんなに強く愛した気持も
憎んだことも
今は昔
四月ごとに同じ席は
うす紅の砂時計の底になる
空から降る時が見える
さびれたこのホテルから
1 REINCARNATION
2 オールマイティー
3 NIGHT WALKER
4 星空の誘惑
5 川景色
6 ESPER
7 心のまま
8 ずっとそばに
9 ハートはもうつぶやかない
10 経る時
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