Lyrics かすみ草 - Kazuyoshi Saito
流れ着いた無人島で
彼女は舟を待っている
変わったのは君じゃなくて
変われなかった僕なのに
一人で食べる遅い夕食
一人で見上げる星空
一人で浴びるシャワーじゃ
この汚れは落とせない
そこは一人の愛なき世界
壊れたままの砂時計
モノクロームの月が昇り
光の見えない未来
もしも愛に背丈があったなら
君を見上げてしまった
今すぐに舟を漕ぎだせば
「まだ間に合う」って言ってほしい
手に持った君の写真で
記憶の荒野を歩いた
道端には
かすみ草
君は言ったね「部屋に飾ろう!」
笑うと八重歯がこぼれる
何処にも矛盾は見えない
眠りに落ちてもこの荒野は
夢の中に現れる
ここはいつか君と来た道
手をつなぎ歩いた帰り道
どうしようもないジョークで
笑い転げた道
もしも愛に瞳があったなら
君は透明のブルー
今すぐに舟を漕ぎだせば
「まだ間に合う」って言っておくれ
ここは一人の愛なき世界
止まったままの壁時計
味のしないビールを飲んで
眺める君のいない未来
もしも愛に背丈があったなら
君を見上げてしまった
今すぐに舟を漕ぎだせば
「会いたかった」って言ってほしい
ここはいつか君と来た海
二人はしゃいで泳いだ海
いつか嵐が過ぎ去れば
あの日の穏やかな海
もしも愛に瞳があったなら
君はこの海のブルー
今すぐに舟を漕ぎだして
「間違ってた」って伝えたい
今漕いでいるんだ
あの島だねきっと
今漕いでいるんだ
かすみ草は持った
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