paroles de chanson 駅舎-ターミナル- - 前川 清
人は過去という駅舎(えき)の
寒い停車場に
重い鞄に腰を下ろして
今日も誰かを待っている
それは古いセピア色
まるで映画の中に
自分がいるような・・・
時計の針を左に回し
あの日の場所へもどれたなら
始発の汽車に
何かを賭ける
途中下車した女の背中
切符一枚破いて
人は愛という駅舎(えき)の
Barのカウンター
少し汚れた外套(コート)はおって
明日も誰かが待っている
それは煉瓦むきだしで
時代がかったJAZZが
似合っているような・・・
時間も止めて心も止めて
あの日の写真撮(うつ)せるなら
銀貨(コイン)をはじき
表か裏か
途中下車した女の影に
何か一杯奢って
時計の針を左に回し
あの日の場所へもどれたなら
始発の汽車に
何かを賭ける
途中下車した女の背中
切符一枚破いて
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