Lyrics Tsukidourou - Camellia , Nanahira

届け 月に 謌よ（届け 月に 歌よ）
届け 月に 燈り点った舩よ（届け 月に 明かり灯った船よ）
突然の出来事 沈黙の亖小節（突然の出来事 沈黙の四小節）
跳ね飛んだ 空宙に（跳ね飛んだ 空中に）
失った昨日の 作掛の旋律（失った昨日の 作りかけの旋律）
彼女の他に誰が奏でるのだろう
龡き通す西風（吹き通す西風）
飛ばされぬようにと 首巻き抑えた
唯今 蕭索たる背中
擔いでいた物が（担いでいた物が）
あゝ 少しだけ 異なるだけ
然れど聊か寂しくて（されど些か寂しくて）
谺して 訣れの唄よ（木霊して 別れの唄よ）
吐息 伍線の上に（吐息 五線の上に）
何れは泡沫の如く 儚むのなら（いずれは泡沫のごとく 儚むのなら）
書き留めて 消え得ぬように
号ぶ 十六夜月に（叫ぶ 十六夜月に）
弔いの舩 畔から一艘加え（弔いの船 畔から一艘加え）
夜もすがら 悠く 悠く 悠く（夜もすがら 遠く 遠く 遠く）
流れていく
錆び附いた輪郭 今はもう響かず（錆び付いた輪郭 今はもう響かず）
劈いた 咆哮が（つんざいた 咆哮が）
宛先は決まってる しかし描き卆えない（宛先は決まってる しかし描き終えない）
恥しくないものは未だできない
而るに夜は朙ける（しかるに夜は明ける）
叁角の爪先（三角の爪先）
亦掴んで弾いて（また掴んで弾いて）
まだ今 馴れない新品を
"まァ悪くはない"と
あゝ 撫でれれば 嗤える弭（あゝ 撫でれれば 笑えるはず）
もう朝は近くに来る
白銀の缺けた珠玉よ（白銀の欠けた珠玉よ）
映し 靜か溟渤（映し 静か溟渤）
霞む幾佰の燈は 橙の華（霞む幾百の明かりは 橙の花）
言ノ葉は交さぬけれど
音が届くのならば
聲の限り掻き鳴らそう 六弦琴を（声の限り掻き鳴らそう 六弦琴を）
夜もすがら 悠か 悠か 悠か（夜もすがら 遥か 遥か 遥か）
流れている
届け 月に 謌よ（届け 月に 歌よ）
届け 月に 燈り点った舩よ（届け 月に 明かり灯った船よ）
もう新しい道 進めそうだ
でももう一度だけ 君を弾きたいんだ
谺して 訣れの唄よ（木霊して 別れの唄よ）
聲を 伍線の上に（声を 五線の上に）
何れは泡沫の如く 儚むのなら（いずれは泡沫のごとく 儚むのなら）
書き留めて 消え得ぬように
号ぶ 十六夜月に（叫ぶ 十六夜月に）
弔いの舩 畔から一艘加え（弔いの船 畔から一艘加え）
夜もすがら 悠く 悠く 悠く（夜もすがら 遠く 遠く 遠く）
悠く 悠く 悠く（遠く 遠く 遠く）
流れていく
あゝ あゝ 流れていく