Текст песни ファーストレディー - しゅーず

悲しいのダーリンここでキスして あの女[ひと]と結婚[むす]ばれる前に
だけどこの先は越えられない
だって2人は――

ふたり帰り道 終電のベルが鳴り響くまで あと15分
魔法が凍解[とけ]るようにスーツと制服に戻るの あと5分

イブも誕生日も傍に居てはいけない
置き去りのあたしは予備の女[セカンドレディー]ね
ドアに阻まれて夢が醒める前に
この10秒間 いや5秒でいい あたしだけを見て！

行かないでダーリンここでキスして
あの女[ひと]と結婚[むす]ばれる前に
だけどそんなこと言い出せない
もう大人なのに！
そして次に会う夜も
気付かれないヒールを履いて
ドアが閉じるまでキスをする
パパとママには秘密ね、と

ひとり教室で 終業のベルまで貴方の背中を見つめた
魔法に火照[かけ]られてスーツと制服を脱いだら ふたりぼっち

キスで引き止めた5分 その時間だけ
あの女[ひと]が帰りを待っている時間ね
いけないことだって幼心[こころ]が叫ぶけど
この難題な気持ちを正解[ほど]く公式[すべ]を知らないの

教えてよダーリンこんな気持ちがはじめての恋だというなら
泣いて喚く以外わからない
まだ子供だから？
そして次に会う夜も
気付かれない髪色変えて
愛の真似事を続けてよ
馬鹿なままでも――

あなたの薬指[ゆび]に繋がる縁[さき]が
あと10年 はやく巡遭[であ]えたら変われたかな
あたしが今日卒業したら
生徒[こども]扱いはもうしないよと約束して

振り向いてダーリン
繋ぐ指さえ絡むことなどないくらい
糸が視えぬほど隠された鮮やかな罠で
「じゃあね」
いつもの台詞[ことば]で逃げられるその瞬間に
胸に秘めたこと 決めたこと いま打ち明ける

「行かないでダーリン、ここでキスして」

驚く手を握りしめた
意図が伺[み]えるほど隠せない不器用な罠で
零時 ヒールを揃えて 気付かれた幼心[こころ]を卒[ぬ]いで
ドアが閉じてからキスをした

今夜、ふたりで口虚[うそ]を抱く。